岐阜県・公立高校入試 2020年度( 令和2年度 )問題編
岐阜県立高校・入学試験学力検査・数学・2020年度
1次の(1)~(6)の問いに答えなさい。
(1)$9-6\div3\;\;$を計算しなさい。
(2)$4x+2y=6\;\;$を $y$ について解きなさい。
(3)$\sqrt{\,27\,}+\sqrt{\,3\,}-\sqrt{\,12\,}\;\;$を計算しなさい。
(4)関数 $y=2x^{2}$ で,$x$ の値が $2$ から $5$ まで増加するときの変化の割合を求めなさい。
(5)$1$ から $5$ までの数字を $1$ つずつ書いた $5$ 枚のカード $\boxed{1}\,\boxed{2}\,\boxed{3}\,\boxed{4}\,\boxed{5}$ が,袋の中に入っている。この袋の中からカードを $1$ 枚取り出して,そのカードの数字を十の位の数とし,残った $4$ 枚のカードから $1$ 枚取り出して,そのカードの数字を一の位の数として,$2$ けたの整数をつくる。このとき,つくった整数が偶数になる確率を求めなさい。
(6)下の図は,線分 AB を $2$ つの線分に分け,それぞれの線分を直径として作った円である。太線は $2$ つの半円の弧をつなげたものである。AB $=10$ cm のとき,太線の長さを求めなさい。(円周率は $\pi$ を用いなさい。)
2右の表は,A 中学校の生徒 $39$ 人と B 中学校の生徒 $100$ 人の通学時間を調べ,度数分布表に整理したものである。
次の (1) ~ (3) の問いに答えなさい。
(1)A 中学校の通学時間の最頻値を求めなさい。
(2)B 中学校の通学時間が $15$ 分未満の生徒の相対度数を求めなさい。
(3)右の度数分布表について述べた文として正しいものを,次の ア~エ の中からすべて選び,符号で書きなさい。
アA 中学校と B 中学校の,通学時間の最頻値は同じである。
イA 中学校と B 中学校の,通学時間の中央値は同じ階級にある。
ウA 中学校より B 中学校の方が,通学時間が $15$ 分未満の生徒の相対度数が大きい。
エA 中学校より B 中学校の方が,通学時間の範囲が大きい。
3右のカレンダーの中にある $3$ つの日付の数で,次の ①~③ の関係が成り立つものを求める。
①最も小さい数と $2$ 番目に小さい数の $2$ つの数は,上下に隣接している。
②$2$ 番目に小さい数と最も大きい数の $2$ つの数は,左右に隣接している。
③最も小さい数の $2$ 乗と$2$ 番目に小さい数の $2$ 乗との和が,最も大きい数の $2$ 乗に等しい。
次の (1),(2) の問いに答えなさい。
(1)$2$ 番目に小さい数を $x$ とすると,
(ア)①から,最も小さい数を $x$ を使った式で表しなさい。
(イ)②から,最も大きい数を $x$ を使った式で表しなさい。
(ウ)①,②,③から,$x$ についての 2 次方程式をつくり,$x^{2}+ax+b=0$ の形で表しなさい。
(2)$3$ つの数を求めなさい。
4右の図のように,水平に置かれた直方体状の容器があり,その中には水をさえぎるために,底面と垂直な長方形のしきりがある。しきりで分けられた底面のうち,頂点 Q を含む底面を $A$,頂点 R を含む底面を $B$ とし,$B$ の面積は $A$ の面積の $2$ 倍である。管 $a$ を開くと $A$ 側から水が入り,管 $b$ を開くと $B$ 側から水が入る。$a$ と $b$ の $1$ 分間あたりの給水量は同じで,一定である。
$A$ 側の水面の高さは辺 QP で測る。いま,$a$ と $b$ を同時に開くと,$10$ 分後に $A$ 側の水面の高さが $30$ cm になり,$20$ 分後に容器が満水になった。管を開いてから $x$ 分後の $A$ 側の水面の高さを $y$ cm とすると,$x$ と $y$ との関係は下の表のようになった。ただし,しきりの厚さは考えないものとする。
次の (1) ~ (4) の問いに答えなさい。
(1)表中の ア ,イ に当てはまる数を求めなさい。
(2)$x$ と $y$ の関係を表すグラフをかきなさい。$(\,0≦x≦20\,)$
(3)$x$ の変域を次の (ア),(イ) とするとき,$x$ と $y$ との関係を式で表しなさい。
(ア)$0≦x≦10$ のとき
(イ)$15≦x≦20$ のとき
(4)$B$ 面の水面の高さは辺 RS で測る。管を開いてから容器が満水になるまでの間で,$A$ 側の水面の高さと $B$ 側の水面の高さの差が $2$ cm になるときが $2$ 回あった。管を開いてから何分何秒後であったかを,それぞれ求めなさい。
5下の図で,△ ABC は ∠BAC $=90$° の直角三角形であり,△ ADE は ∠DAE $=90$° の直角三角形である。また,点 D は辺 CB の延長線上にある。
次の (1),(2) の問いに答えなさい。
(1)△ADB ≡ △AEC であることを証明しなさい。
(2)AB $=$ OA $=\sqrt{\,2\,}$ cm,AD $=$ AE $=3$ cm のとき,
(ア)DE の長さを求めなさい。
(イ)BD の長さを求めなさい。
6平面上に,はじめ,白の碁石が $1$ 個置いてある。次の操作を繰り返し行い,下図のように,碁石を正方形状に並べていく。
【操作】すでに並んでいる碁石の右側に新たに黒の碁石を $2$ 列で並べ,次に,下側に新たに白の碁石を $2$ 段で並べる。
次の (1) ~ (4) の問いに答えなさい。
(1)4 回目の操作で,新たに並べる碁石について,
(ア)黒の碁石の数を求めなさい。
(イ)白の碁石の数を求めなさい。
(2)$n$ 回目の操作を終えた後に,正方形状に並んでいる碁石の一辺の個数を,$n$ を使った式で表しなさい。
(3)次の文章は,$n$ 回目の操作を終えた後に並んでいる碁石の個数について,花子さんの考えをまとめたものである。ア には数を,イ,ウ,エ には $n$ を使った式を,それぞれあてはまるように書きなさい。
はじめ,白の碁石が $1$ 個だけ置いてある。また,$1$ 回の操作で新たに並べる白の碁石の個数は,新たに並べる黒の碁石の数より ア 個多い。
したがって,$n$ 回目の操作を終えた後に並んでいる黒の碁石の個数を $A$ 個とすると,白の碁石の個数は,$(\,1+A+$ イ $)$ 個と表すことができる。
また,$n$ 回目の操作を終えた後に,正方形状に並んでいる碁石の総数は,ウ 個である。
これらのことから,方程式をつくると,
$A+(\,1+A+$ イ $)=$ ウ
となる。これを解くと,$A=$ エ となる。
よって,$n$ 回目の操作を終えた後に並んでいる黒の碁石の数は,エ 個となる。
(4)20 回目の操作を終えた後に並んでいる白の碁石の個数を求めなさい。