第2回 学校の英語表現の授業を活用する

第2回 学校の英語表現の授業を活用する

英検2級と英文法について

学校の英語表現の授業は、特に英検のReadingとWritingに役立てることができます。

英検2級のレベルは、高校卒業程度、大学入試レベルです(日本英語検定協会HPより)。

Readingは、単語、熟語、文法の力を問われる空所補充が20問。
単語力や文章の流れをつかむ力を問われる、長文の空所補充と内容一致の選択が18問。

Writingは、与えられたトピックについて論理的に述べる1問。

高校1年の英語表現の授業では、英文法を一通り勉強します。
2年では、大学入試レベルの頻出問題集を用いながら、英文法の復習をおこないます。
それらがそのまま英検2級には生かされますので、手持ちの学校教材を正確に身につけることを心がけましょう。

学校の授業と英検Readingの共通点

例えば、時制の問題。

( ) に適する語句を選びなさい。

She () sick in bed for a week when I visited her.
[ has been / had been / was / will have been ]

() に最も適する語句は、had been です。when 以下の過去形の内容から、過去完了時制がふさわしいと判断します。

例えば、分詞の問題。

( ) に適する語句を選びなさい

She sat () her children. 
[ surround / surrounding / surrounded by / to surround ]

() に最も適する語句は、surrounded by です。SVCの文型をとる動詞の sit を、「子供たちに囲まれた」という受動関係と組み合わせます。

どちらも1年、2年の英語表現の教材で繰り返し目にする問題です。
そして、英検でも同じように出題されます。
つまり、日ごろの授業やテストで必要とされている知識を地道に習得することで、自ずと英検で必要な力も身につくのです。

学校の授業を英検Writingのスコアアップにつなげる

地道に習得した知識を正確に書くことが出来れば、Writingのスコアを上げることができます。

例えば、「私たちはインターネットのおかげで情報を得ることができる」という文を書きたいとします。

If we use the Internet, we can get information.

と書いてもいいのですが、これでは中学2年レベルです。
そこで、無生物主語と不定詞の構文を組み合わせて、

The Internet allows us to get information.

とすると、スコアを上げることができます。

これらも1年、2年の英語表現で習得しているはずの事項です。
このような表現を正確に書ければ書けるほど、文法のバリエーションが評価され、
Writingのスコアアップにつなげられるのです。

合格への第一歩は、目の前の重要事項を正確に身につけることから始まります。
さあ!今日の授業を思い出し、まず1問、正確に覚えてみましょう。