必ず中学英語の成績が上がる教室《 be動詞と一般動詞:ステップ4 》

Lesson 1《 be動詞と一般動詞 》

ステップ4『一般動詞の使い方を覚える』

ここでは一般動詞のタイプを覚えるよ。

be動詞にはタイプ があって、区別が必要だったね。実は一般動詞にもタイプがあって、区別が必要だよ。

ライ君

え…そうなの?初めて知ったよ。
どういうこと?

さあ説明するよ。

まず、いちばん最初にライ君に出した例題をもう一度見てみよう。

《 例 題 》

次の1と2は、() の中に英単語を1つ書こう。3~5は英語の文を書こう。

1.このレストランは人気がありますか。

() this restaurant popular?

2.わたしは疲れていません。

I () () tired.

3.わたしたちは岡山にいます。

0

4.わたしたちは朝食に米を食べます。

0

5.わたしの兄は名古屋に住んでいます。

0

1~3はbe動詞を使う文で、ステップ2で解決したね。

だからここでは、4と5だけ、ライ君の答え合わせをもう一度見てみるよ。

《 正 解 》

4.わたしたちは朝食に米を食べます。

We have rice for breakfast.

ライ君

あー、自信がなかったんだけど、やっぱり間違えちゃった。
どうして rice の方が、breakfast より前なんだろう。
日本語のとおりに書いたらダメなのかなあ。
あと、どうして for がいるの?分からないなあ。

《 正 解 》

5.わたしの兄は名古屋に住んでいます。

My brother lives in Nagoya.

ライ君

あー、またやっちゃった。
in がいっつも書けないんだよ。
忘れちゃうっていうか、書けないんだよなあ。
in はぜったいに必要なの?知りたいなあ。

だったね。
皆さんの中にも、英語の文を書いて答え合わせをする時、きっとライ君と同じことを思う人がいるよね。

ライ君が知りたいこと

  • どうして have rice の順序なのか?
  • for breakfastfor がどうして必要なのか?
  • lives in Nagoyain がどうして必要なのか?

これはとってもいい質問だよ。

これらを解決すれば、ライ君も皆さんも必ず正しい英文が書けるようになるよ。

さっそく解決していこう!

ステップ3で、

一般動詞とは、人やものの動作・状態を表す語だよ。

教科書によく出てくる一般動詞は、golikeplaylive などだよ。

go は「行く」

like は「~を好む、~が好きだ」

play は「~をする、演奏する」

live は「住む、住んでいる」

と説明したよ。

ここで挙げた一般動詞 golikeplaylive は2つのタイプに分かれるけれど、気づいた人はいるかな?

いたらすごいなあ!

気づいた人も一緒に英語の例文で考えてみよう。

We go to the library on Sundays. (わたしたちは日曜日に図書館に行く。)

He likes music very much. (彼は音楽が大好きだ。)

Mai plays the guitar very well. (マイはとても上手にギターを演奏する。)

I live in Hokkaido. (わたしは北海道に住んでいる。)

これらの例文を2つのタイプに分けて、それぞれの一般動詞の意味を確認するよ。

go タイプ

We go to the library on Sundays. >>>go「行く

I live in Hokkaido. >>>live「住む」

like タイプ

He likes music very much. >>>likes「~を好む、~が好きだ」

Mai plays the guitar very well. >>>plays「~を演奏する」

さらに「goタイプ」「likeタイプ」を一般動詞の意味に着目して説明するよ。

まず「goタイプ」について説明するよ。

「goタイプ」は、「~に」が意味に入っていない動詞 を使っているよ。

これはとても大切なことで、一般動詞の意味が、一般動詞の次にくる単語を決めるんだよ。

例えば、

We go to the library on Sundays.

の場合、それぞれの単語の意味は、

We「わたしたちは」go「行く」to「~に」the library「図書館」on「~に」Sundays「日曜日」だよ。

to行先を意味する「~に」on曜日のときに使う「~に」だよ。

英単語では「~に」がいろいろあるので覚えよう。

つまり、なぜ、go to になるかというと、

go の次に「図書館に」の「に」が必要だからだよ。

さあ、次の文にはライ君の知りたいことが含まれているよ。

I live in Hokkaido.

の場合、それぞれの単語の意味は、

I「わたしは」live「住む、住んでいる」in「~に」Hokkaido「北海道」だよ。

in存在する場所を意味する「~に」だよ。

なぜ live in になるかというと、

live の次に「北海道に」の「に」が必要だからだよ。

あこ先生

ライ君、分かったかな?

ライ君

えーっと。
つまり、go には「行く」っていう意味しかなくて、「~に」が入っていないから、to がいるってことかな?
同じように、live には「住む、住んでいる」っていう意味しかなくて、「~に」が入っていないから、in がいるってこと…かな?

あこ先生

そうそう!
ライ君、そのとおり!

ライ君は分かったみたいだね。皆さんはどうかな?

他にはこんな一般動詞が「goタイプ」だよ。

come「来る」、run「走る」、walk「歩く」、talk「話す」

どれも、「~に」が意味に入っていないよね。

だから、必要な時は、必要な単語を補うんだよ。

この補う単語を前置詞( 読み方:ぜんちし)というよ。

前置詞は、toinonforwith などがあって、それぞれ意味が異なるので、もっとくわしく調べたい人は参考書で調べてみよう。

ここまでをまとめると、

「 go タイプ 」一般動詞

  • go「行く」、live「住む」、come「来る」、run「走る」、walk「歩く」、talk「話す」など
  • 「~に」が意味に入っていないので、必要な時は、前置詞(ぜんちし)を補う。
  • 前置詞とは、toinonforwith など。
ライ君

前置詞はたくさん覚えられないかもなあ。
習った文からちょっとずつ覚えればいいかなあ。

あこ先生

うんうん。それでいいよ。
go to 場所、live in 場所、on 曜日のように、
少しずつ覚えていくといいよ。

つぎに「likeタイプ」の説明だよ。

「likeタイプ」は、「~を」が意味に入っている動詞 を使っているよ。

「likeタイプ」は、like「~好む、~が好きだ」、play「~演奏する」という意味なので、「goタイプ」との違いが分かるね。

どちらも「~を」が入っているよね。これがとても大切なことだよ。

like は日本語だと「~が好きだ」の方が自然だけれど、正しくは「~を好む」だよ。

「~を」が入っている一般動詞は、一般動詞の次に必ず「~を」に当てはまる単語がくるよ。

例えば、

He likes music very much.

He「彼は」likes~を好む」music「音楽」very much「とても、大変」

likes の次は「~を」に当てはまる単語、この場合は「音楽」を入れるので、likes music「音楽を好む」と続けるよ

最後に、残っている very much を入れるよ。

次の文も考え方は同じだよ。

Mai plays the guitar very well.

Mai「マイ」plays~を演奏する」the「楽器の前につける単語」guitar「ギター」very well「とても上手に」

英語のルールでは「名詞 + 動詞」で単語を並べると、名詞が主語となって「~は」の意味を持つよ。

だから、Mai plays で「マイは」の「は」の意味が加わって、「マイは~を演奏する」となるよ。

plays の次は「~を」に当てはまる単語、この場合は「ギター」を入れるので、Mai plays the guitar と続けるよ
楽器の前には必ず the が必要だよ。

最後に、残っている very well を入れると完成だよ。

あこ先生

さあ、ライ君、分かったかな?

ライ君

えっとー、likes は「~を好む」っていう意味だから、likes の次には「~を」の部分を入れる。
だから、likes music っていう順序になる。
残った very much を最後に加える。
同じように、plays は「~を演奏する」っていう意味だから、plays の次には「~を」の部分を入れる。
だから、plays the guitar になる。残った very much を最後に加える。ってことかな。

あこ先生

そうだね!
ライ君、説明が上手になってるね!

ライ君

先生、ぼく、ちょっと自信がついてきたよ。

皆さんも分かったかな?

他にはこんな一般動詞が「likeタイプ」だよ。

help「~を助ける」、make「~を作る」、read「~を読む」、use「~を使う」、speak「~を話す」

どれも「~を」が入っているよね。

これらの一般動詞を使う時は、順序が必ず、

主 語 一般動詞 「~を」の部分 残った部分( very much、 very wellなど )

となるんだよ。これを覚えれば、正しい順序で文が書けるようになるよ。

さあ、これで一般動詞の2タイプの説明は終わりだよ。

もう一度まとめると、

一般動詞のまとめ

  • 一般動詞は「goタイプ」と「likeタイプ」の2つがある。
  • 「goタイプ」は、go「行く」、live「住む」、come「来る」、run「走る」、walk「歩く」、talk「話す」など
  • 「goタイプ」は、一般動詞の後に、意味に合わせて必要な前置詞(toinonforwith など )を補う。
  • 「likeタイプ」は、like「~を好む」、play「~を演奏する」、help「~を助ける」、make「~を作る」など。
  • 「likeタイプ」は、一般動詞の後に、「~を」に当てはまる単語を入れる

ちなみに、「goタイプ」の正式名称は「自動詞」というよ。皆さんがイメージしやすいように、ここでは、代表的な動詞 go をつかって「goタイプ」と呼んでいるよ。

「likeタイプ」の正式名称は「他動詞」というよ。こちらも皆さんがイメージしやすいように、代表的な動詞 like をつかって「likeタイプ」と呼んでいるよ。

皆さんが習う一般動詞は、圧倒的に「likeタイプ( =他動詞 )」が多いよ。
つまり、一般動詞のほとんどは、「~を」を含んでいるので、「~を」を入れて、正確な意味を覚えよう

ライ君

そっかー。
一般動詞は「~を」も意味に入っている単語が多いんだね。
知らなかったなー。like は「好き」じゃなくて「~を好む」、play は「演奏する」じゃなくて「~を演奏する」なんだね。
あっ!じゃあ、もしかして、haveeat は「食べる」じゃなくて、「~を食べる」なのかな?

あこ先生

おー!ライ君、そのとおり!
haveeatlike タイプ( =他動詞 )だよ。
じゃあ、ライ君、困っていた最初の例題をもう一度考えてみようよ。

《 例 題 》

次の1と2は、() の中に英単語を1つ書こう。3~5は英語の文を書こう。

1.このレストランは人気がありますか。

() this restaurant popular?

2.わたしは疲れていません。

I () () tired.

3.わたしたちは岡山にいます。

0

4.わたしたちは朝食に米を食べます。

0

5.わたしの兄は名古屋に住んでいます。

0

あこ先生

ステップ2で1~3は出来たから、4と5をやろうね。
ライ君、答えをどうぞ!

4.わたしたちは朝食に米を食べます。

0

ライ君

はい!
まず主語が We、次は一般動詞 have で、have は「~を食べます」だから、「米を」食べるから… We have rice だね。
残ったのは「朝食に」かあ。
「朝食」は breakfast なんだけど…きっと、「朝食に」の「に」がいるよね?

あこ先生

すごいね~!We have rice までは合ってるよ。
ちゃんと、have rice の順序で書けたし、「朝食に」の「に」にも気づけたね!
この「に」は for を使って、for breakfast だよ。
後でもう少し説明するね。

5.わたしの兄は名古屋に住んでいます。

0

ライ君

はい!
まず主語が My brother で3人称単数だから、一般動詞の lives をつけなくっちゃ。
それで…あっ!さっき教えてもらった live だ!
livego タイプだから、My brother lives の後に、「名古屋に」の「に」がいるんだね。
「に」は in だから、My brother lives in Nagoya. だね!

あこ先生

ライ君、合ってるよ~!
すごいすごい!。

ライ君は一般動詞の2タイプを区別できたみたいだよ。
皆さんはどうかな?

さあ、今日の英語教室は終わりに近づいてきたよ。
もう少しだけ、勉強しようね。

ライ君が知りたいことは、

  • どうして have rice の順序なのか?
  • for breakfastfor がどうして必要なのか?
  • lives in Nagoyain がどうして必要なのか?

だったね。
だから、あと1つ、for breakfast の説明をするよ。

さっきライ君が言っていたね。
breakfast の意味は「朝食」で、「朝食に」ではないので、「に」を加える必要があるよ。
それが for なので、for breakfast となるよ。

for breakfast のような、くわしい説明の部分を修飾語というよ。

例えば、

「日曜日に」on Sundays 

「図書館に」in the library 

も修飾語だよ。

修飾語は foronin などの前置詞(ぜんちし)を一緒に使うよ。

他にもこんな前置詞が今日の英文中に出てきたよ。

前置詞 by を使って、by the door「ドアのそばに」

前置詞 near を使って、near the park「公園の近くに」

ライ君

いっぱいあるなあ。
こんなに覚えられないよ。

あこ先生

大丈夫!
一度に覚えようとしなくていいの。
少しずつ、書ける表現を増やしていけばいいよ。
今日のライ君は、for breakfast を覚えたから、明日も覚えていたらOKだよ。

ライ君

え!それでいいの?
だったらできそうだよ。
今日はお風呂でも、for breakfast, for breakfast, …って言おうっと。

あこ先生

それはいいね~。
何回も声に出して言うと早く覚えられるよ。
皆さんもやってみよう。

前置詞は意味に合わせていろいろな使い方があるから、これからも説明していくよ。
少しずつ、使い方を覚えていこう。

さあ、そろそろ今日の英語教室は終わりだよ。
ライ君の様子はどうかな?

あこ先生

ライ君、どうかな?
聞きたいことは全部解決したかな?

ライ君

はい!解決したよ!
あこ先生、ぼく、何だかちょっとだけ自信が持てた気がする。
あこ先生と一緒に勉強したら、ぼくも英語が得意になれるかなあ。

あこ先生

なれるよ。
これからも一緒にがんばっていこうよ。

ライ君

はい!ぼく、がんばる!
先生、今日はありがとうございました。

あこ先生

ライ君、おつかれさまでした。

皆さんもおつかれさまでした。

今日の内容を、誰かに説明できるかな?

説明できるということは覚えたということ。
覚えれば、昨日より英語の知識が増えたことになるよ。

自信がないところは、もう一度読んでみよう。そして覚えよう。

一つ一つ、大切なことを覚えて、知識を増やそう。
そうすれば英語の成績は必ず上がるよ。

これで Lesson 1《be動詞と一般動詞》の授業を終わります。