「4月17日のこと。」
緊急事態宣言と休業要請の解除により、明日から学門の教室利用を段階的に再開することになりました。授業回数の関係もあり、 本格始動は月曜日からです。
4月17日(金)の午前中、休業要請に協力すると決定して全生徒に連絡をし、土日に来る予定だった生徒は17日に授業が できるよう振替の約束も取り付けました。ここまでで13時。14時から18時半の間に振替授業をすべて行い、その後22時までは 通常の金曜日の授業を行いました。8時間、通して授業を行いました。
高校生は元々、学校から多くの課題が出されており、すべきことは明確なのですが、小中学生はそうはいかず、ひとまず 3週間分の宿題を細かく指示しながら授業を行いました。1人60分はいつも以上にあっという間で、どんどん時間が過ぎました。
私が席に着き、「目標!」と言ったら生徒が「自分で勉強する、自分から勉強する、…」と学門の目標を読み上げていく、この時間は 実は当たり前ではなくて、次にいつ聞けるのかは分からないのだなと感じていました。次にいつ会えるかも分からない、この後自分が入院をして、 このまま会えないかもしれないのだなと、涙ぐみそうになりながら挨拶をしました。22時、全ての生徒を見送ったら、どっと疲れが出たのと同時に、 今までの恐怖とプレッシャーから解放された安堵感が溢れました。
2020年4月17日のことは、この先も忘れることはないと思います。階段に小さな、日付を表す置物があるのですが、生徒が来なくなってからずっと 変えていないので日付が止まったままでした。明日からまた動き出すことになりました。(吾子)