「コロナ禍の心の中③」

とうとう高校や中学の全国大会が中止となってしまいました。学門生の中にも全国大会に行けるレベルの生徒がいますが、そうでない生徒たちも、 地区予選突破とか県予選突破、県大会のシード校になるための予選会に勝つ、など彼らなりの目標を掲げてここまで過ごしてきています。彼らは 2月末から学校に行けず、部活動は休みで、ずっと自粛生活を送ってきています。

さあ、感染拡大に加担している大人の皆さん、確実に大人のせいですが何も感じないでしょうか?私たち大人が当然のように過ごした日々が 彼らの日々からは完全に抜け落ちます。学校生活も、荘厳な儀式も、修学旅行も宿泊研修も。過ぎていく時間は止められず、彼らは大人の愚行を見せられながら 卒業しなければならないんでしょうか。

3月10日に高校入試が終わって、ようやく受験生たちもスマホやテレビで情報をチェックし始める頃、悪質な転売やSNSで誤情報を拡散させる 愚行が報道されて、生徒たちの目にそれらはどう映っているだろう?と思っていました。前日まで一生懸命読んでいた公民の教科書には社会保障制度の 単元もあり、財政が厳しいこと、10年後、20年後、彼らの負担が今よりもずっと重くなることを彼らは知っています…こんな大人のために?って 怒る人がいてもおかしくないのでは、と思っていました。(吾子)