岐阜県・公立高校入試 2019年度( 平成31年度 )解答・解説編
岐阜県立高校・入学試験学力検査・数学・2019年度
1次の(1)~(6)の問いに答えなさい。
(1)
解答・解説
解答
(2)
解答・解説
解答
(3)
解答・解説
解答
値を求める式は,
と変形できるので,この式に
(4)ある養殖池にいるアユの数を推定するために,その養殖池で
解答・解説
解答およそ
養殖池にいるアユの総数を
「養殖池にいるアユの総数 (
と,
「捕獲したアユの数 (
は等しいと推定されるから,
という比例式が成り立ちます。
一の位を四捨五入して,およそ
(5)関数
アグラフは点
イグラフは右上がりの直線である。
ウ
エグラフは,
解答・解説
解答イ,エ
関数
変化の割合は一定で,グラフは直線になります。
ア について
グラフが点
となり,正しくないことが分かります。
イ について
グラフが右上がりの直線であるとは,傾き(=変化の割合)が常に正の値であることです。
よって正しいといえます。
ウ について
変化の割合は一定で,その値は
よって,
これは,
です。このとき
となり,正しくないことが分かります。
また,変化の割合
となり,これからも正しくないことが分かります。
エ について
傾きが同じなので平行です。
実際のグラフは下図のようになり,各グラフ上の
①の点の
よって,
正しいといえます。

(6)直線

解答・解説
解答

作図の手順
① 下図のように,コンパスで点 A を中心とした円をかき,点 P,Q を決めます。

② 下図のように点 P を中心とした円(弧)と点 Q を中心とした円(弧)をかき,点 R を決めます。

③ 点 A と 点 R を通る直線をかきます。この直線が求める直線です。

2右の図のように,関数
次の (1) ~ (3) の問いに答えなさい。

(1)
解答・解説
解答2
関数
(2)直線
解答・解説
解答
(1) から,グラフが放物線である関数の式は
点 B は
よって,点 B の座標は
直線
直線
2 点 A,B は 直線

表の
よって,求める式は
さらに,
したがって,求める式は
グラフの様子は下の図ようになります。

(3)△AOB の面積を求めなさい。
解答・解説
解答
(2) から, 直線
直線
下の図のように △AOB を △AOC と △BOC に分けて考えます。

△AOC は底辺を辺 OC とすると,高さは
△BOC は底辺を辺 OC とすると,高さは
よって,
△AOB
別 解
下の図のように点D
△AOB を等積変形した △CDE の面積を求めても良い。

3右の図のように,袋の中に,赤玉 2 個と白玉 2 個が入っている。それぞれの色の玉には,1,2 の数字が

(1)
解答・解説
解答
取り出し方のすべての場合を樹形図(下の図)で表します。
全ての場合の数は,

その確率は,
(2)
解答・解説
解答
取り出し方のすべての場合を樹形図(下の図)で表します。
全ての場合の数は,

その確率は,
(3)
解答・解説
解答
取り出し方のすべての場合を樹形図(下の図)で表します。
全ての場合の数は,

その確率は,
4ある工場では,機械 A と機械 B をそれぞれ
A だけを使って Q だけを作ると,P だけをつくるときに比べて,
A と B の両方を使って,P だけを作ると
次の (1),(2) の問いに答えなさい。
(1)A と B のうち,どちらか
A を使って
また,B を使って
となる。これを解くと,
よって,A と B のうち,どちらか1台を使って1時間に作ることができる製品の個数は,下の表のようになる。
A | B | |
P だけを作るとき(個) | ウ | エ |
Q だけを作るとき(個) | オ | カ |
解答・解説
解答ア
A で
A で
です。
B で
B で
です。
A と B 両方使って,P だけを作ると
A と B 両方使って,Q だけを作ると
これらから,次の連立方程式ができます。
② を変形して,
また,
方程式 ② の変形
(2)別の工場では,A と B をそれぞれ複数台使って,Q だけを
解答・解説
解答
(1) から,Q だけを作る場合,
A
B
です。
A を
B だけを使って Q を
よって,A の台数は
5下の図のように,四角形 ABCD の

次の (1),(2) の問いに答えなさい。
(1)△ACD ∽ △EBF であることを証明しなさい。
解答
〈仮定〉点A,B,C,Dが円O の円周上にある
BC
〈結論〉△ACD ∽ △EBF
〈証明〉
△ACD と △EBF で,
∠ACD = ∠EBF・・・・・・①
∠CAD = ∠EBC・・・・・・②
BC
∠BEF = ∠EBC・・・・・・③
②,③ から,∠CAD = ∠BEF・・・・・・④
①,④ から,2 組の角がそれぞれ等しいので,
△ACD ∽ △EBF

(2)AC が円 O の直径で,OA
(ア)AB の長さを求めなさい。
解答・解説
解答
仮定から,図は右のようになります。
半円の弧に対する円周角だから,
∠ABC
よって,△ABC は直角三角形です。
また,OA
AC
△ABC について三平方の定理から,
AB

(イ)BF の長さを求めなさい。
解答・解説
解答
仮定から,図は右のようになります。
BF
仮定から BC
更に,FE

(ウ)△ACD の面積を求めなさい。
解答・解説
解答
(イ) から,BF
仮定から BC
平行線の同位角だから,∠ABC = ∠AFE
すなわち ∠EFB
まず,△EBF の面積を求めます。
△EBF
さらに,△EBF について三平方の定理から,
EB
△ACD ∽ △EBF で,その相似比は,
AC:EB
よって,△ACD と △EBF の面積比は,
①,②から,
△ACD:△EBF
△ACD:
△ACD
△ACD

6図 1 のように,

次の (1) ~ (4) の問いに答えなさい。
(1)5 番目の図形について,
(ア)一番下の段のカードの枚数を求めなさい。
解答・解説
解答
一番下の段のカードの枚数を下の表に表します。
番 数 | 1 番目 | 2 番目 | 3 番目 | 4 番目 |
---|---|---|---|---|
一番下の段のカードの枚数 (枚) | 1 | 3 | 5 | 7 |
一番下のカードの枚数は,
4 番目の一番下のカードが
実際に 5 番目の図形をかいてみると下の図になります。

(イ)周の長さを求めなさい。
解答・解説
解答
周の長さを下の表に表します。
番 数 | 1 番目 | 2 番目 | 3 番目 | 4 番目 |
---|---|---|---|---|
周の長さ (cm) | 4 | 10 | 16 | 22 |
周の長さは,
4 番目の図形の周長さが
実際に 5 番目の図形をかいてみると下の図になります。

(2)
(ア)一番下の段のカードの枚数を,
解答・解説
解答
一番下の段のカードの枚数を下の表に表します。
番 数 | 1 番目 | 2 番目 | 3 番目 | 4 番目 | ・ ・ ・ | |
---|---|---|---|---|---|---|
一番下の段のカードの枚数 (枚) | 1 | 3 | 5 | 7 | ・ ・ ・ |
一番下の段のカードの枚数は,
1 番目の
1 番下のカードの枚数
1 番目 ・・・
2 番目 ・・・
3 番目 ・・・
4 番目 ・・・
・
・
・
上のように考えると,
よって,
(イ)周の長さを,
解答・解説
解答
周の長さを下の表に表します。
番 数 | 1 番目 | 2 番目 | 3 番目 | 4 番目 | ・ ・ ・ | |
---|---|---|---|---|---|---|
周の長さ (cm) | 4 | 10 | 16 | 22 | ・ ・ ・ |
周の長さは,
1 番目の
周の長さ
1 番目 ・・・
2 番目 ・・・
3 番目 ・・・
4 番目 ・・・
・
・
・
上のように考えると,
よって,
(3)次の文章は,カードの総数について,花子さんの考えをまとめたものである。に
3 番目の図形のカードの総数は,数えると

同じように考えると,
解答・解説
解答
花子さんの考え方では,
すべての段のカードの枚数が同じ枚数であり,
その枚数は,元の図形の一番上の枚数と一番下の枚数の和になっています。
また,段の数は番数と同じです。
各段の枚数は
よって,
(4)カードとカードの境目の長さの和は,3 番目の図形では
解答・解説
解答
まず,3 番目の図形について下の図のように考えます。

周と境界の長さの和を,
そして, 周と境界の長さの和から周だけの長さの和(
境界だけの長さの和(
ただしこの場合,
境界は上下左右の隣合ったカードの辺が
ことになります。
よって,境界の長さの和は,
この考え方で