岐阜県・公立高校入試 2026年度( 令和8年度 )解答・解説編

岐阜県立高校・入学試験学力検査・数学・2026年度

次の(1)~(6)の問いに答えなさい。

(1)$3-5 \times (\,-2\,)\;\;$を計算しなさい。

解答・解説

解答$13$

$3\color{red}-5 \times (\,-2\,)$
$=3+10$
$=13$

(2)$12ab \div \dfrac{\;4\;}{3}b\;\;$を計算しなさい。

解答・解説

解答$9a$

$12ab \div \dfrac{\;4\;}{3}b$
$=12ab \div \dfrac{\;4b\;}{3}$
$=\color{red}\cancelto{3}{\color{black}12}\color{black}a\color{blue}\cancelto{1}{\color{black}b}\color{black} \times \dfrac{3}{\;\color{red}\cancelto{1}{\color{black}4}\color{blue}\cancelto{1}{\color{black}b}\;}$
$=9a$

(3)$\sqrt{\,32\,}-\sqrt{\;2\;}+\sqrt{\,18\,}\;\;$を計算しなさい。

解答・解説

解答$6\sqrt{\,2\,}$

$\sqrt{\,32\,}-\sqrt{\;2\;}+\sqrt{\,18\,}$
$=4\sqrt{\,2\,}-\sqrt{\,2\,}+3\sqrt{\,2\,}$
$=6\sqrt{\,2\,}$

(4)$y$ が $x$ に反比例し,$x=3$ のとき $y=-2$ である。このときの比例定数を求めなさい。

解答・解説

解答$-6$

反 比 例

$y$ が $x$ に反比例するとき

$y=\dfrac{a}{\;x\;}\;\;\;$( $a$ は比例定数 )

比例定数を $a$ とすると,$y$ が $x$ に反比例するので,式は$\;\;y=\dfrac{\,a\,}{x}$ と表されます。

この式に,$x=3$,$y=-2$ を代入して,

$\begin{eqnarray}
-2 &=& \dfrac{\,a\,}{3} \\[3pt] a &=& -6 \end{eqnarray}$

※ 反比例の式は $a=xy$ と変形できます(両辺に $x$ をかける)。

この式に $x$ と $y$ の値を代入すると,計算ミスを防ぎやすくなります。

(5)白い碁石と黒い碁石が合わせて $270$ 個ある。この中から $40$ 個の碁石を無作為に抽出したとき,白い碁石が $24$ 個あった。白い碁石は全部でおよそ何個あると考えられるか。一の位を四捨五入して求めなさい。

解答・解説

解答およそ$\;160\;$個

【解法1】

白い碁石が全部で $x$ 個あるとします。

$\begin{eqnarray}
270:x &=& 40:24 \\[3pt] 40x &=& 270 \times 24 \\[3pt] x&=&162 \end{eqnarray}$

一の位を四捨五入して,およそ $160$(個)です。


【解法2】

抽出された $40$ 個の碁石の中のふくまれる白い碁石の割合は,

$\dfrac{\,24\,}{\,40\,}\;=\;\dfrac{\,3\,}{5}$

よって,全部の碁石のうち,白い碁石の個数は,

$270 \times \dfrac{3}{\;5\;}\;=\;162$

一の位を四捨五入して,およそ $160$(個)です。

(6)下の図は,$2$ つの半径 OA,OB と 弧AB で囲まれたおうぎ形である。弧AB と 弦AB で囲まれた斜線部分の図形を,半径 OA を軸として $1$ 回転させてできる立体の体積を求めなさい。

解答・解説

解答$\dfrac{\,8\,}{3}\pi\rm(\,cm^3\,)$

できた立体は「半円(図1)」から「円すい(図2)」をくり抜いたものです。

その体積は

$\begin{eqnarray}
\dfrac{\,4\,}{3}\pi\times 2^3\times \color{red}\dfrac{\,1\,}{2} \color{black} \;-\;\dfrac{\,1\,}{3} \times \pi \times 2^2 \times 2 &=& \dfrac{\,16\,}{3}\pi \;-\; \dfrac{\,8\,}{3}\pi \\[5pt] &=& \dfrac{\,8\,}{3}\pi \;\; \rm(\;cm^3\;) \end{eqnarray}$


下図のような $60$ 段以上の階段がある。A さんと B さんが $2$ 人でじゃんけんをして,勝った方は階段を $3$ 段上がり,負けた方は階段を $1$ 段上がるゲームを $20$ 回行った。ただし,じゃんけんはどちらかが勝った時点で $1$ 回と数え,$2$ 人は階段の下からスタートしたとする。

次の (1),(2) の問いに答えなさい。

(1)A さんがじゃんけんに勝った回数を $x$ 回とするとき,

(ア)A さんが上がった階段の合計を,$x$ を使った式で表しなさい。

解答・解説

解答$2x+20$(段)

上がった階段の合計$\;=\;(\,3 \times$ 勝った回数$\,)\;+\;(\,1\times$ 負けた回数$\,)$

A さんがじゃんけんに勝った回数を $x$ 回とするとき,
A さんがじゃんけんに負けた回数は $(20-x)$ 回と表される。

よって,A さんが上がった階段の合計は,

$\begin{eqnarray}
3 \times x+1 \times (20-x)&=& 3x+20-x \\[3pt] &=& 2x+20\;\rm(段)\end{eqnarray}$

(イ)B さんが上がった階段の合計を,$x$ を使った式で表しなさい。

解答・解説

解答$-2x+60$(段)

上がった階段の合計$\;=\;(\,3 \times$ 勝った回数$\,)\;+\;(\,1\times$ 負けた回数$\,)$

A さんがじゃんけんに勝った回数を $x$ 回とするとき,
B さんがじゃんけんに勝った回数は $(20-x)$ 回,負けた回数は $x$ 回と表される。

よって,B さんが上がった階段の合計は,

$\begin{eqnarray}
3 \times (20-x)+1 \times x&=& 60-3x+x \\[3pt] &=& -2x+60\;\rm(段)\end{eqnarray}$

(2)ゲームを $20$ 回行った後,A さんは B さんよりも $8$ 段上にいた。このとき,A さんがじゃんけんに勝った回数を求めなさい。

解答・解説

解答$12\;$回

(1) の (ア),(イ) から,A さんがじゃんけんに勝った回数を $x$ 回とするとき,ゲームを $20$ 回行った後のそれぞれの段数は,

A さん : $2x+20$(段)

B さん : $-2x+60$(段)

です。その時,A さんが B さんよりも $8$ 段上にいたとすると,

A さんの段数 $-$ B さんの段数 $=\,8$

よって,次の方程式を立てることができます。

$(2x+20)-(-2x+60)=8$

この方程式を解いて,

$\begin{eqnarray}
(2x+20)-(-2x+60) &=& 8\\[3pt]
2x+20+2x-60&=& 8\\[3pt]
4x-40&=& 8\\[3pt]
4x&=&48\\[3pt]
x&=& 12\end{eqnarray}$

したがって,A さんがじゃんけんに勝った回数は $12$ 回です。


次の (1),(2) の問いに答えなさい。

(1)$1$ 個のさいころを投げるとき,出る目の数が $2$ の倍数となる確率を求めなさい。

解答・解説

解答$\dfrac{1}{\,2\,}$

$1$ 個のさいころを投げるとき,出る目の全ての場合は,次の $6$ 通りです。

そのうち $2$ の倍数になる場合は,次の $3$ 通りです。

よってその確率は,

$\dfrac{3}{\,6\,}=\dfrac{1}{\,2\,}$

(2)$2$ 個のさいころを同時に投げるとき,

(ア)出る目の数の和が $4$ の倍数となる確率を求めなさい。

解答・解説

解答$\dfrac{1}{\,4\,}$

$2$ 個のさいころ(A と B とします)の目の出方は $6 \times 6=36$(通り)です。

そのすべての場合について,目の数の和を下の図に表します。

この $36$ 通りの中で,出る目の数の和が $4$ の倍数となる場合は,次の $9$ 通りです。

よってその確率は,

$\dfrac{9}{\,36\,}=\dfrac{1}{\,4\,}$

(イ)出る目の数の和が $24$ の約数となる確率を求めなさい。

解答・解説

解答$\dfrac{17}{\,36\,}$

$2$ 個のさいころ(A と B とします)の目の出方は $6 \times 6=36$(通り)です。

そのすべての場合について,目の数の和を下の図に表します。

この $36$ 通りの中で,出る目の数の和が $24$ の約数となる場合は,次の $17$ 通りです。

よってその確率は,

$\dfrac{17}{\,36\,}$


【 補 足 】

$24$ の約数は,$2$,$3$,$4$,$6$,$8$,$12$ です。

・ $2$ は $1$ 通り

・ $3$ は $2$ 通り

・ $4$ は $3$ 通り

・ $6$ は $5$ 通り

・ $8$ は $5$ 通り

・ $12$ は $1$ 通り


図 1 のような縦 $180 \rm \; cm$,横 $100 \rm \; cm$ の長方形の窓に,電動のシャッターと電動のカーテンが設置されている。

図 2 はシャッターを閉めた状態で,図 3 はカーテンを閉めた状態である。シャッターとカーテンを,閉めた状態から開くように作動させると,それぞれ次のように動く。

【シャッターの動き】

図 4 のように,下端 PQ が AD と平行のまま,矢印(↑)の向きに秒速 $12 \rm \; cm$ で移動して開く。PQ は BC から AD に重なるまで移動して止まる。

【カーテンの動き】

図 5 のように,左端 RS が DC と平行のまま,矢印(→)の向きに秒速 $10 \rm \; cm$ で移動して開く。RS は AB から DC に重なるまで移動して止まる。

いま,シャッターとカーテンを,ともに閉めた状態から,図 $6$ のように,同時に開くように作動させた。このとき,シャッターとカーテンを作動させてから $x$ 秒後の窓から見える部分の面積を $y \rm \; cm^2$ とすると,$x$ と $y$ の関係は下の表のようになった。

次の (1) ~ (4) の問いに答えなさい。

(1)表中の に当てはまる数を求めなさい。

解答・解説

解答$\;\;12000\quad$$\;\;18000$

〔 ア 〕

$x=10$ すなわち $10$ 秒後,

シャッターの PQ は $12 \times 10=120\;(\rm cm)$ 動いていて,

カーテンの RS は $10 \times 10=100\;(\rm cm)$ 動いています(下図)。

※ カーテンはちょうど全開状態になります。

よって,外が見える部分の面積は,

$120 \times 100=12000 \; (\rm cm^2)$

したがって, に当てはまる数は $12000$


〔 イ 〕

$x=15$ すなわち $15$ 秒後,

シャッターの PQ は $12 \times 15=180\;(\rm cm)$ 動いていて,

カーテンの RS は $100\;(\rm cm)$ 動いた後,止まっています(下図)。

※ シャッターはちょうど全開状態になり,カーテンは $10$ 秒以降全開状態のままです。

よって,外が見える部分の面積は,

$180 \times 100=18000 \; (\rm cm^2)$

したがって, に当てはまる数は $18000$

(2)$x$ の変域を次の (ア),(イ) とするとき,$y$ を $x$ の式で表しなさい。

(ア) $\;\;\;0≦x≦10\;$ のとき

(イ) $\;\;\;10≦x≦15\;$ のとき

解答・解説

解答(ア)$\;\;y=120x^2\;\;$,(イ)$\;\;y=1200x\;\;$

()$0≦x≦10$ のとき

シャッターとカーテンはどちらも動いています(下図)。

面積 $y\;(\rm cm^2)$ は,縦 $12x\;(\rm cm),$ 横 $10x\;(\rm cm)$ の長方形の面積です。

$\begin{eqnarray}
y&=& 12x \times 10x \\[3pt] &=& 120x^2\quad(\,0≦x≦10\,)\end{eqnarray}$


()$10≦x≦15$ のとき

$10≦x≦15$ の範囲では,シャッターだけが動いています(下図)。

面積 $y\;(\rm cm^2)$ は,縦 $12x\;(\rm cm),$ 横 $100\;(\rm cm)$ の長方形の面積です。

$\begin{eqnarray}
y&=& 12x \times 100 \\[3pt] &=& 1200x\quad(\,10≦x≦15\,)\end{eqnarray}$

(3)$x$ と $y$ の関係を表すグラフをかきなさい。$(\,0≦x≦15\,)$

解答・解説

解答

$0≦x≦10$ では,放物線 $\;\;y=120x^2$

$10≦x≦15$ では,直線 $\;\;y=1200x$

(4)窓について,窓から外が見える部分の面積と,窓から外が見える部分以外の面積の比が $1$:$5$ になってから $5$:$1$ になるまでに何秒かかったかを求めなさい。

解答・解説

解答$7.5$ 秒

以下「窓から外が見える部分の面積」を「見える面積」,
「窓から外が見える部分以外の面積」を「見えない面積」と表します。

窓の面積は,$180 \times 100=18000\;(\rm cm^2)$ なので,

見える面積見えない面積の比が $1$:$5$ になるのは,見える面積

$18000 \times \dfrac{1}{\,1+5\,}=3000\;(\rm cm^2)$

になるときです。

また,見える面積見えない面積の比が $5$:$1$ になるのは,見える面積

$18000 \times \dfrac{5}{\,1+5\,}=15000\;(\rm cm^2)$

になるときです。

よって,見える面積見えない面積の比が $1$:$5$ から $5$:$1$ になるまでの時間とは,

見える面積 $( y )$ が $3000\;(\rm cm^2)$ から $1500\; (\rm cm^2)$ になるまでの時間です。

(3) でかいたグラフから(下図),

見える面積が $3000 \; (\rm cm^2)$ になるのは,$0≦x≦10$ の範囲なので,

$y=120x^2$ に $y=3000$ を代入して,

$\begin{eqnarray}3000&=&120x^2\\[3pt]x^2&=&25\\[3pt]x&=&\pm 5\end{eqnarray}$

$0≦x≦10$ だから,$x=5 \; \cdots \;①$

(3) でかいたグラフから(下図),

見える面積が $15000 \; (\rm cm^2)$ になるのは,$10≦x≦15$ の範囲なので,

$y=1200x$ に $y=15000$ を代入して,

$\begin{eqnarray}15000&=&1200x\\[5pt]x&=&\dfrac{\,25\,}{2}\\[5pt]&=&12.5\; \cdots \;②\end{eqnarray}$

①,② から,見える面積見えない面積の比が $1$:$5$ から $5$:$1$ になるまでの時間は,

$12.5-5=7.5$(秒間)


下の図で, △ABC と △ADE はともに正三角形であり,$3$ 点 B,D,E は一直線上にある。また,辺 AD を延長した直線と辺 BCとの交点を F とし,辺 AC と DE の交点を G とする。

次の (1),(2) の問いに答えなさい。

(1)△ABF ∽ △AEG であることを証明しなさい。

解答

(2)AB $=6\;\rm cm$,BF $=2\;\rm cm$ のとき,

(ア)△ABF の面積を求めなさい。

解答・解説

解答$3\sqrt{3\,}\;\rm cm^2$

【 補 足 】

上の解法では,線分 AH を「頂点 A から底辺 BC へ下ろした垂線」としていますが,もちろん「∠BAC の二等分線」としても良いです。

この場合,教科書にある二等辺三角形に関する定理から「直線 AH は底辺 BC を垂直に二等分する」ので,作図と同時に∠BAH=30°,∠AHB = 90°,BH=3 (cm) が得られますが,ここではその定理を使わなくても解くことができる解法を解説しました。

(イ)△AEG の面積を求めなさい。

解答・解説

解答$\dfrac{\,12 \sqrt{3\,}\,}{\;7\;}\;\;\rm cm^2$



図 1 のような同じ大きさの正方形の白色と灰色のタイルがある。この $2$ 色のタイルを平面に並べて,順番に正方形を作る。$1$ 回目の作業として,白色のタイルを $1$ 枚置き,$1$ 番目の正方形とする。$2$ 回目以降の作業は,下のルールに従ってタイルをすき間なく並べ,$n$ 回目の作業後にできた正方形を $n$ 番目の正方形とする。

【 ルール 】

① $\;\;n$ が偶数のとき,すでに正方形に並んでいるタイルの下側に $1$ 行,右側に $1$ 列,再び正方形になるように新たに灰色のタイルを並べる。

② $\;\;n$ が奇数のとき,すでに正方形に並んでいるタイルの上側に $1$ 行,左側に $1$ 列,再び正方形になるように新たに白色のタイルを並べる。

図 2 は,$1$ 回目から $4$ 回目までの作業後にできた正方形である。例えば,$4$ 回目の作業後にできた $4$ 番目の正方形で使用するタイルの枚数は,白色のタイルが $6$ 枚であり,灰色のタイルが $10$ 枚である。

次の (1) ~ (4) の問いに答えなさい。

(1)$5$ 番目の正方形で使用する白色のタイルの枚数を求めなさい。

解答・解説

解答$15\;$枚

※以下「$n$ 番目の正方形で使用するタイル」を「$n$ 番目」,「白色のタイル」を「白色」,「灰色のタイル」を「灰色」と表します。


下図から,$4$ 番目の白色は $6$ 枚,$5$ 番目に新たに並べられる白色は $9$ 枚です。

$5$ 番目の白色の枚数 $=6+9=15$(枚)

※ タイルの枚数に関する一般的な考察は (2) で行うので,この問題の場合は上のように直接数えるのが良いでしょう。

(2)次の文章は,$n$ が偶数のとき,$n$ 番目の正方形で使用する白色のタイルと灰色のタイルのそれぞれの枚数について,太郎さんが考えたことをまとめたものである。 に $n$ を使った式を,それぞれ当てはまるように書きなさい。

$n$ が偶数のとき,$n$ 番目の正方形で使用する灰色のタイルの枚数は,白色のタイルの枚数より枚多い。

したがって,$n$ 番目の正方形で使用する白色のタイルの枚数を $\rm T$ 枚とすると,使用する灰色のタイルの枚数は,($\;\rm T\;+$) 枚と表すことができる。

また,$n$ 番目の正方形では,$1$ 辺に $n$ 枚のタイルが並ぶので,使用する白色のタイルと灰色のタイルの枚数の合計は枚である。

これらのことから,方程式をつくると,$\rm T\,+\;$($\;\rm T\;+$ )$\; =$となり,これを $\rm T$ について解くと,$\rm T \,=$となる。

よって,$n$ が偶数のとき,$n$ 番目の正方形で使用する白色のタイルは枚,灰色のタイルは枚となる。

解答・解説

解答$\;\;n$,$\quad\;$$\;\;n^2$,$\quad\;$$\;\;\dfrac{\,n^2-n\,}{2}$,$\quad\;$$\;\;\dfrac{\,n^2+n\,}{2}$

※以下「$n$ 番目の正方形で使用するタイル」を「$n$ 番目」,「白色のタイル」を「白色」,「灰色のタイル」を「灰色」と表します。


〔 ア 〕

下図のように,

$2$ 番目の灰色の枚数は,白色の枚数より $2$ 枚多い

$4$ 番目の灰色の枚数は,白色の枚数より $4$ 枚多い

というように,$n$ が偶数のとき,灰色の枚数は「対角線上の太枠のタイルの分だけ」白色より多くなっています。

そして,$n$ 番目の「対角線上のタイル」の枚数は $n$ 枚です。

よって,$n$ 番目の灰色の枚数は,白色の枚数より $n$ 枚多い。…$\;$ $n$

したがって,$n$ が偶数のとき,$n$ 番目の白色の枚数を $\rm T$ 枚とすると,

使用する灰色の枚数は,($\;\rm T$ $+$ $n \;$) 枚と表されます。

〔 イ 〕

$n$ 番目の正方形では,下図のように $1$ 辺に $n$ 枚のタイルが並びます。

よって,$n$ 番目の正方形のタイルの枚数の合計は,

$n \times n=n^2$(枚)…$\;$ $n^2$

〔 ウ 〕

白色の枚数 $+$ 灰色の枚数 $=$ 合計の枚数

だから,

$\begin{eqnarray} \mathrm{T} + (\,\mathrm{T}+n\,)&=&n^2 \\[3pt] 2\mathrm{T}+n&=&n^2 \\[4pt] \mathrm{T}&=& \dfrac {\,n^2-n\,}{2}\end{eqnarray}$

…$\;$ $\dfrac {\,n^2-n\,}{2}$

〔 エ 〕

$n$ が偶数のとき,灰色は白色よりも $n$ 枚多いから,灰色の枚数は,

$\begin{eqnarray} \dfrac {\,n^2-n\,}{2}+n&=&\dfrac {\,n^2-n\,}{2}+\dfrac{\,2n\,}{2} \\[4pt]&=&\dfrac {\,n^2+n\,}{2}\end{eqnarray}$

…$\;$ $\dfrac {\,n^2+n\,}{2}$


〔 $n$ が奇数の場合 〕

下図のように,$n$ が奇数のときは,白色の枚数が「対角線上の太枠のタイルの分だけ」灰色より多くなります。

よって,$n$ が奇数のときは,白色が灰色より $n$ 枚多くなります。

このことと,上で考えた「$n$ が偶数のとき」のことから,

$n$ が偶数でも奇数でも,

多い方は $\dfrac {\,n^2+n\,}{2}$(枚), 少ない方は $\dfrac {\,n^2-n\,}{2}$(枚)

となることが分かります。

(3)$19$ 番目の正方形で使用する白色のタイルの枚数を求めなさい。

解答・解説

解答$190\;$枚

(2) から,$n$ が奇数のときは,白色の方が多く,その枚数は,

$\dfrac {\,n^2+n\,}{2}$(枚)

です。この式を計算しやすく変形して $n=19$ を代入します。

$\begin{eqnarray} \dfrac {\,n^2+n\,}{2}&=&\dfrac {\,n(n+1)\,}{2} \\[4pt]&=&\dfrac {\,19 \times (19+1)\,}{2} \\[4pt]&=&\dfrac {\,19 \times \color{red} \cancelto{10}{\color{black} 20}\,}{\color{red}\cancelto{1}{\color{black}2}} \\[4pt]&=&190 \;\sf(枚)\end{eqnarray}$

(4)白色のタイルと灰色のタイルが $150$ 枚ずつ合計 $300$ 枚あるとき,何番目の正方形まで作ることができるかを求めなさい。

解答・解説

解答$16\;$番目

$x$ 番目の正方形まで作ることができるとします。

白色または灰色の多い方の枚数が $150$ 枚以内で最も多くなる $x$ の値を求めます。

多い方の枚数は $\dfrac {\,x^2+x\,}{2}=\dfrac {\,x(x+1)\,}{2}$ (枚)なので,

$\begin{eqnarray} \dfrac {\,x^2+x\,}{2}&=&150 \\[4pt] x(x+1)&=&300 \end{eqnarray}$

として考えます。この $2$ 次方程式 を満たす整数の解はないので,

$16 \times 17 = 272$

$17 \times 18 = 306$

と調べると,条件を満たす $x$ の最大の値は $16$ であると分かります。

よって,$16$ 番目の正方形まで作ることができます。


〔 不等式について 〕

上の解法では,多い方の枚数が $150$ 枚以下であることを,

$\begin{eqnarray} \dfrac {\,x^2+x\,}{2}&=&150 \\[4pt] x(x+1)&=&300 \end{eqnarray}$

のように,等式(方程式)にして考えていますが,これは中学の数学では次のような「不等式の計算方法」を学習しないからです。

$\dfrac {\,x^2+x\,}{2} \leqq150$

不等式の計算は高校の「数Ⅰ」で学習します。