岐阜県・公立高校入試 2017年度( 平成29年度 )解答・解説編
岐阜県立高校・入学試験学力検査・数学・2017年度
1次の(1)~(6)の問いに答えなさい。
(1)
解答・解説
解答
(2)
解答・解説
解答
(3)
解答・解説
解答
ここで,
よって,
(4)下の図は,立方体の展開図である。この展開図を組み立てて作られる立方体について,辺 AB と垂直な面をア~カの中からすべて選び,符号で書きなさい。

解答・解説
解答 ウ,カ
下の図のように組み立てた場合(山折り:文字が表面に見えるように折る)を考えます。

※ 谷折り(文字が内側になるように折る)にしても各面の位置関係は同じになります。
(5)
ア
解答・解説
解答エ
ア

イ

ウ

エ

(6)図 1 は,半径

解答・解説
解答
図 2 に下図のように線分を書き加えると,
合同な円の半径だから OA = OB = O'A = O'B
また,仮定から ∠OAO' = ∠OBO' =
∠AOB
平行四辺形の対角は等しいので,
∠AOB
※ 4 つの辺と 4 つの角がすべて等しいので,四角形 AOBO' は正方形です。

よって,弧 AB は半径

弧 AB
図 1 の図形の周の長さ ( この問題の求める長さ ) は,
半径

図 1 の図形の周
2右図のような,
赤と白の
たとえば,赤いさいころの出た目が
次の (1)~(3)の問いに答えなさい。

(1)赤と白の 2 個のさいころを同時に 1 回投げて,P,Q を移動させるとき,P の位置が頂点 B で,Q の位置が頂点 D になる確率を求めなさい。
解答・解説
解答
そのすべての場合について,P の位置と Q の位置を下の表に示します。

表から, P の位置が頂点 B で,Q の位置が頂点 D になる場合は
よって,求める確率は,
(2)赤と白の
解答・解説
解答
すべての場合について,P の位置と Q の位置を下の表に示します。

表から, P の位置と Q の位置が同じ頂点になる場合は
よって,求める確率は,
(3)表のように各頂点の点数を決め,P,Q の移動後の位置に応じてそれぞれ得点を与える。赤と白の

解答・解説
解答
すべての場合について,P の点数と Q の点数を下の表に示します。

表から, P の点数が Q の点数より高くなる場合は
よって,求める確率は,
3濃度が
次の (1)~(3) の問いに答えなさい。
(1)
解答・解説
解答
食塩水の濃度
濃度(%) =
食塩の重さ(g) = 食塩水の重さ(g) ×
(2)
解答・解説
解答
食塩水の濃度
濃度(%) =
水には食塩はふくまれていないので,
食塩水 B の食塩の重さは,食塩水 A の食塩の重さと同じです。
(1)から,食塩水 A の食塩の重さは
食塩水 B にふくまれる食塩の重さは
食塩水 B は,食塩水 A
食塩水 B の重さは,

よって,食塩水 B の濃度は,
(3)(2)で作った
解答・解説
解答
食塩水の濃度
食塩の重さ(g) = 食塩水の重さ(g) ×
(2)から,食塩水 B は,重さ
これに,重さ
食塩水 C の食塩の重さは,
また,できた食塩水は,重さ
できた食塩水の食塩の重さは,
各食塩水にふくまれる食塩の重さについて方程式をつくります。

食塩水 B の食塩 + 食塩水 C の食塩 = できた食塩水の食塩
よって,食塩水 C を
4図のように,東西にのびるまっすぐな道路上に地点 P と Q がある。
太郎さんは地点 Q に向かって,この道路の地点 P より西を秒速
花子さんは地点 P に止まっていたが,太郎さんが地点 P に到着する直前に,この道路を地点 Q に向かって自転車で出発した。花子さんは地点 P を出発してから


次の (1)~(5) の問いに答えなさい。
(1)
解答・解説
解答
問題文から,
表から,
よって,
(2)表中のア,イにあてはまる数を求めなさい。
解答・解説
解答ア
(1) で求めた式は,
よって,
イ
※ (3)でつくる 8 ≦
(3)
解答・解説
解答
問題文より,
つまり,

よって,求める式は

さらに,この式に
したがって,求める式は
(4)
解答・解説
解答

(5)花子さんは地点 P を出発してから
(ア)花子さんが地点 P を出発したとき,花子さんと太郎さんの距離は何 m であったかを求めなさい。
解答・解説
解答
花子さんが 2 秒間に進む距離は,
よって,花子さんは地点 P から東に
太郎さんに追いつかれました。
太郎さんの走る速さは,秒速
花子さんが
太郎さんは,
つまり,花子さんが地点 P を出発したとき,
太郎さんは地点 Q から 西に

よって, 花子さんが地点 P を出発したとき,
太郎さんは地点 P から西に
したがって,花子さんが地点 P を出発したとき,
花子さんと太郎さんの間の距離は
(イ)花子さんは太郎さんに追いつかれ,一度は追い越されたが,その後,太郎さんに追いついた。花子さんが太郎さんに追いついたのは,花子さんが地点 P を出発してから何秒後であったかを求めなさい。
解答・解説
解答
(ア)から, 太郎さんが地点 P を通過してから
地点 P から東に

太郎さんは一定の速さで走っているので,
よって,式は
さらに,この式に
したがって,
花子さんと太郎さんの式をグラフにすると下のようになります。

グラフから,花子さんが太郎さんに追いつくのは
花子さんが太郎さんに追いつく時間は
連立方程式
よって,花子さんは地点 P を出発してから
5下の図のように,長方形 ABCD で,対角線 BD を折り目として △BCD を折り返したところ,頂点 C が点 E に移った。辺 AD と線分 BE との交点を F とする。また,AG は頂点 A から BD にひいた垂線であり,BE と AG との交点を H とする。

次の (1),(2) の問いに答えなさい。
(1)△ABG ∽ △BDE であることを証明しなさい。
解答
〈仮定〉四角形 ABCD は長方形,AG ⊥ BD
〈結論〉△ABG ∽ △BDE
〈証明〉
△ABG と △BDE で,
仮定から,∠AGB = ∠BED・・・・・・①
AB
∠ABG = ∠BDC・・・・・・②
線分 BD を折り目として折り返した角だから,
∠BDE = ∠BDC・・・・・・③
②,③から,∠ABG = ∠BDE・・・・・・④
①,④から,
△ABG ∽ △BDE

(2)AB
(ア)BG の長さを求めなさい。
解答・解説
解答
折り返した図形なので BE
四角形 ABCD は長方形で,AB
また BC
BE
△BDE は ∠E
BD

(1)から,△ABG ∽ △BDE だから,
AB:BD
BG
さらに,同様にして AG の長さも求めておきます。
次の(イ)で使います。
AB:BD
AG
(イ)AH の長さを求めなさい。
解答・解説
解答
△BDE と △BHG で,
仮定から,∠BED = ∠BGH・・・・・・①
共通な角だから,
∠BDE = ∠BDC・・・・・・②
①,②から,2 組の角がそれぞれ等しいので,
△BDE ∽ △BHG
また,(ア)から,
BG

上で証明したように,△BDE ∽ △BHG だから,
BE:BG
HG
よって,
AH
6数学の授業で,誕生日から数をつくる手順が,先生から次のように示された。
手順①生まれた月の数と生まれた日の数をたす。
②①の結果を
③②の結果に,生まれた月の数の
次の (1)~(3) の問いに答えなさい。ただし,
(1)次の文は,先生と
Aさん:私の誕生日は
アの解答・解説
解答
①
②
③
先生:では,手順どおりにつくった数が,
Aさん:どのように考えたらいいですか。
先生:生まれた月の数を
Aさん:そうすると,手順どおりにつくった数は イ と表すことができます。
イ の解答・解説
解答
生まれた月の数を
①
②
③
先生:では,その式を使って,
Aさん:
Bさん:
ウ の解答・解説
解答
上のように,
Aさん:そうすると,
Bさん:
Aさん:
エ の解答・解説
解答
イ の値は
イ の値が変わらないためには
そのためには
ウ から,
イ の値を
先生:そのことを使うと,手順どおりにつくった数が,
Aさん:わかりました。考えてみます。
(2)手順通りにつくった数が,
解答・解説
解答
(1) から,手順で求めた
このことから,
月が
日が
つまり
また,(1)の エ のように考えると,
このことから,
月が
日が
つまり
(3)Cさんは,
解答・解説
解答
(2)から,手順どおりにつくった数が,他の日からつくった数と同じになる日は,
①「月」の数を
②「月」の数を
という
ということは, 手順どおりにつくった数が,
他の日からつくった数と同じにならない日は,
上の①,②の操作がどちらもできない日ということになります。
例.
①の操作を行うと,
②の操作を行うと,
まず,①の操作ができない月日を調べると,
次に,②の操作ができない月日を調べると,
になります。
よって,①,②の操作がどちらもできない月日は,
「
「
「
「
の合計
《 参 考 》
3 月から 12 月までで,②の操作ができない日
・3 月 ・・・ 27 日から31日( 1 月の 32 日~ 36 日になる)
・4 月 ・・・ 25 日から30日( 2 月の 30 日~ 35 日になる)
・5 月 ・・・ 27 日から31日( 3 月の 32 日~ 36 日になる)
・6 月 ・・・ 26 日から30日( 4 月の 31 日~ 35 日になる)
・7 月 ・・・ 27 日から31日( 5 月の 32 日~ 36 日になる)
・8 月 ・・・ 26 日から31日( 6 月の 31 日~ 36 日になる)
・9 月 ・・・ 27 日から30日( 7 月の 32 日~ 35 日になる)
・10 月 ・・・ 27 日から31日( 8 月の 32 日~ 36 日になる)
・11 月 ・・・ 26 日から30日( 9 月の 31 日~ 35 日になる)
・12 月 ・・・ 27 日から31日( 10 月の 32 日~ 36 日になる)